第3回:カセットインターフェイスを作ろう
「今時カセットテープかよ!」と思っている人もいるかもしれませんが、
カセットインターフェイスがあると無いとではポケコンの楽しみ方が大きく変わってきます。
せっかく作ったプログラムも、リセットしたら
「はい、おしまい」
だともったいないですよね。
カセットインターフェイスは純正品だと結構値段が高いし、
何よりも2017年現在で純正品を入手するのは非常に困難だと思います。
そこで、あくまでも簡易版ですが軽い気持ちで自作してしまいましょう。
E200/G800用のカセットインターフェイスは呆れるくらい簡単に作れるんですよ。
●用意するもの●
モノラルイヤホン(φ3.5ミニプラグ)
1mくらいで、100円ショップで買える様な物で十分です。
電線を切るもの
導線の皮膜が剥けるニッパーがGOOD。
で、作り方は下の図を見てください。簡単ですね。
●G850ユーザーの方は・・・●
G850以前の4行表示のポケコンでは、
この剥いた導線をポケコンの11ピンコネクタに割と簡単に差せるのですが、
G850では、11ピンコネクタの内部が狭く固めになっているので上手く差せません。
お手数ですが、G850ユーザーの方はユニバーサル基板用のピンヘッダを入手して
そのピンヘッダに剥いた導線をはんだ付けしてください。
(この記事のオリジナルはPC-G850が登場する以前に書かれたものなのでご了承ください)
プログラムをSAVEしてみよう。
プログラムをカセットテープに保存する場合はテープレコーダーが必要ですが、
いわゆる『パソコン用のデータレコーダー』というものが手元にあればそれを使ってください。
持ってない場合は
モノラルのテープレコーダー(またはモノラルのラジカセ)
をお勧めします。
ステレオのラジカセ、ミニコンポ、録再ウォークマン、MD、パソコン等では
CSAVEは出来ても、CLOADが出来ない事があるのでいろいろな条件で試してみてください。
(ちなみに私はSONYの
TCM-17
というカセットレコーダーを使っています。)
カセットテープに保存する時はプラグをマイク端子に差して、導線の方をポケコンの
11ピンコネクタの上から
3番目と7番目
に差しておきます。
そして、CSAVEのコマンドをポケコンに入力しておいて(リターンはまだ押さないでね)
テープレコーダーの録音ボタンを押してからポケコンのリタ−ンキーを押します。
●BASICプログラムをSAVEする場合●
コマンド:
CSAVE
(G850V/G850VSの場合は
BSAVE
)
●マシン語プログラムをSAVEする場合●
コマンド:
CSAVE M 開始アドレス,終了アドレス
(G850V/G850VSの場合は
BSAVE M 開始アドレス,終了アドレス
)
例えは、&H100番地から&H4FF番地まで保存したい時は
”CSAVE M&H100,&H4FF”
となります。
テープレコーダーの種類にもよるのですが、SAVE中にテープレコーダーから
不快な音が流れる事があるのであらかじめ音量は絞っておいてください。
SAVEが終了するとポケコンの画面に”>”が表示されるのでそれを確認した後録音を止めてください。
実際に録音したテープを聴いてみて
『ピィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ガガッ、』(しばらく間があいて)
『ピィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ガガガガガガガガ………』
という音がしていればとりあえず成功です。
プログラムをLOADしてみよう。
カセットテープからLOADする時はプラグをイヤホン端子に差して、
導線の方をポケコンの11ピンコネクタの上から
3番目と6番目
に差しておきます。
そして、CLOADのコマンドをポケコンに入力してリターンを押してから
テープレコーダーの音量を最大にして再生ボタンを押します。
●BASICプログラムをLOADする場合●
コマンド:
CLOAD [RETURN]
(G850V/G850VSの場合は
BLOAD [RETURN]
)
●マシン語プログラムをLOADする場合●
コマンド:
CLOAD M [RETURN]
(G850V/G850VSの場合は
BLOAD M [RETURN]
)
マシン語プログラムをLOADする場合はユーザーエリアを必要な分だけ前もって確保しておいてください。
CLOAD中は画面の右下に”*”が表示されます。
CLOAD
*
CLOADが終了すると画面に”>”が表示されます。
CLOAD
>
この時に
ERROR 80
や
ERROR 81
がでた場合はCLOAD失敗です。
CLOAD
ERROR 80
CLOADの失敗の原因はいろいろ考えられますが、テープを再生する時に音量が小さすぎたり、
CSAVEそのものがちゃんとした音質で録音されていない場合が考えられます。
また、CLOAD中に”*”すら表示されない場合もありますがこれも失敗です。
この場合はあなたの使っているテープレコーダーでは正しくSAVEできない可能性が高いと思われます。
パソコンにSAVEしてみよう。
機種にもよりますが、テープレコーダーの代わりに直接パソコンのマイク端子に
カセットインターフェイスのプラグを繋いで録音する事も可能です。
もし上手くいけばカセットテープよりも管理や複製が楽になりますよ。
パソコンの場合は、CSAVEはちゃんと出来ても(音を聞く限りちゃんと保存されてるっぽい)
CLOADが出来ない場合が多くの機種で発生します。
もしパソコンの音量を最大にしてもCLOADが出来ない場合は、
パソコンとポケコンの間にアンプとかデータレコーダーを挟んで再挑戦してみてください。
注意:
今回紹介したカセットインターフェイスの製作や、
CSAVE/CLOADの実験は各自の責任で行ってください。
成功しなかったからといっても私の方では何もフォロー出来ませんので。
┃
もっと知りたいINDEX
┃
第1回
┃
第2回
┃
第3回
┃
第4回
┃
第5回
┃
第6回
┃
第7回
┃
第8回
┃
TOPページに戻る