第4回:アーカイブ保存
ポケコンのデータをカセットテープに保存する時は
BASICプログラムなら
”CSAVE”
、マシン語なら
”CSAVE M”
TEXTプログラムなら
”Cmt”
→
”Save”
として保存しますよね。
しかし、わざわざ別々に保存するのは面倒だと感じた事はありませんか?
そこで今回はRAMの内容をまとめて保存する方法
”アーカイブ保存”
を紹介します。
もちろんプログラムファイルがある時は、プログラムファイルも一緒に保存されます。
注意:
アーカイブ保存が出来るのは、
RAMが8KBの機種(G801/G802/G803/G820)のみです。
●SAVE方法●
CSAVE M”ファイル名”;&H100,&H1FFF[RETURN]
とします。
※ファイル名は省略可。
※マシン語プログラムが&H40から始まっている場合は&H100を&H40にする。
●LOAD方法●
念のため、ポケコンをオールリセットしてから
CLOAD M”ファイル名”[RETURN]
とします。
この時、
ユーザーエリアの確保の必要はありません。
CLOAD中は画面右下に”*”が表示されてCLOADが終了すると、
『ERROR 10』と表示が出ます。
この時画面の表示が一部おかしくなったり反転したりしますが、気にせず『CLS』を押してください。
これでCLOAD完了です。
するとあら不思議、ポケコンがアーカイブ保存をした時の状態に戻ります。
(ユーザーエリア等も自動的に確保されています。)
●アーカイブ保存のメリット●
1.BASICプログラム、TEXTプログラム、プログラムファイル、
マシン語プログラム(ユーザーエリア情報含む)がまとめて保存できるので便利。
例えば試験等でポケコンをオールリセットしないといけない時に色々入ってるプログラムを
いちいち別々に保存するのは面倒ですよね。
この時にアーカイブ保存をしておけば試験等が終わったあとにすぐに元の状態に戻せます。
2.とりあえず”RUN”で実行できる。
BASICプログラムならRUNで実行できるのですが、
マシン語プログラムは実行アドレスが&H100とは限らないし、ユーザーエリアも管理しなければなりません。
そこで、オールマシン語のプログラムを保存する時はとりあえずBASICプログラムで
10:CALL &H◯◯◯(実行アドレス)
としておけばRUNで実行できます。
3.CSAVEの時間が一定。
&H100(&H40)〜&H1FFFまでをCSAVEするので、
CSAVEの時間がほぼ毎回一定になります。
一本のカセットテープに何タイトル入るか目安が立て易くなります。(メリットか?)
●デメリット●
1.同じ機種同士でしかCASVE,CLOADが出来ない。
アーカイブ保存したものは、RAMが32KBの機種ではCLOAD出来ません。
また、RAMが8KBの機種でもG801でアーカイブ保存したものはG820では
うまくCLOADが出来ません。(動作が不安定になります。)
数種類のポケコンを使っている人には不向きかも知れません。
2.CLOAD時間が長い。
実際にやってみてもらうとわかりますが、CLOAD時間がかなり長く感じます。
3.変数の内容は保存されない。
BASICで使う変数の内容は残念ながら保存されません。
でもBASICプログラムの先頭には通常”CLEAR”を入れるので問題はないですよね。
●最後に●
近年ではG850系が主流なのでRAMが8KBの機種を使っている人は少ないと思いますが、
学校でみんながG801を使っていた当時は当たり前のようにアーカイブ保存をしてました。
まあ、「こんなやり方もあるんだなぁ」程度に覚えといてください。
G801/G802/G803/G820ユーザーの方は一度は試してみてください。結構便利ですよ。
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